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愛犬がフィラリアにかかったらどうする?フィラリア検査の重要性と予防法
  • 愛犬がフィラリアにかかったらどうする?フィラリア検査の重要性と予防法

    2019年07月22日

    獣医師 越後谷瞳

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    犬を飼ったことがある人なら、フィラリアについて1度は聞いたことがあると思います。
    初めて飲ませるお薬がフィラリアの予防薬という飼い主さんも少なくないでしょう。

    ではそもそもフィラリアとは何なのか、そして予防法などについて
    一つずつ確認していきましょう。

    フィラリア

    フィラリアとは?

    フィラリアとは心臓に寄生する寄生虫の一種です。
    フィラリアの幼虫を持っている蚊に吸血されるとその幼虫が犬の体内に入りそこから数ヶ月かけて成虫になり、心臓に寄生します。

    そして最終的には死に至ってしまいます。

    一度フィラリアが心臓に寄生すると、その後の駆虫は容易ではありません。
    そのため確実な予防がとても重要です。

    フィラリア予防の重要性

    フィラリアは蚊によって感染するため、全ての犬が感染するリスクを持っています。
    「室内飼いで外にほとんど出さないから大丈夫」と考える飼い主さんもいるかもしれませんが、蚊は家の中にも入ってきます。

    また、短時間の外出の間に刺される可能性がないとも言い切れません。
    ですので、室内飼育でも予防は必要です。

    蚊除けスプレーや防虫用の網などを利用して蚊から犬を守ることも予防策の一つですが、完全に守りきることは困難です。
    そこでフィラリアの予防薬が重要になります。

    薬を飲んでおけば虫よけをするよりも簡単かつ確実に予防ができるのです。

    フィラリア予防薬の投与のしかた

    フィラリアの予防薬は、蚊を通して犬の体内に入ってきたフィラリアの幼虫を駆除するお薬です。

    現在フィラリアの予防薬には主に飲ませるタイプと直接皮膚に滴下するタイプの二種類があり、どちらも月に1回の頻度で与えます。
    お薬を与える間隔が2ヶ月以上あいてしまうとその間に感染してしまうリスクが高まるので、忘れないよう気をつけてください。

    また毎月お薬を与えるのが難しい場合は、注射で予防する方法もあるので獣医師に相談してみましょう。

    そして、投薬をする時期についてです。
    蚊が活動している間はフィラリアに感染する可能性があるため、投薬時期は暖かくなり蚊が発生し始めた1か月後~蚊がいなくなった1か月後と考えてください。

    蚊の発生時期は地域によって異なるため、投薬期間も地域によって異なります。
    関東地方では5月~11月下旬または12月上旬までが投薬期間の目安になりますが、蚊の発生期間が長い地域では、投薬期間も長くなります。

    フィラリア検査

    フィラリアの検査は必要?

    春になると狂犬病の予防接種と一緒にフィラリアの検査もします。

    フィラリアの検査では、犬の血液を少量採取して感染していないかを確認します。
    フィラリアの予防薬はフィラリアに感染していないことを確認してから与えるお薬のため、必ず予防薬を与える前には血液検査が必要です。

    万が一感染した状態で予防薬を与えた場合、血液中にいるフィラリアが急激に死滅するため、愛犬がショック状態(血圧が急激に下がり、瀕死の状態)になり、重篤な場合にはそのまま死んでしまうこともあります。

    時々余った予防薬を検査せずに与えている飼い主さんがいますが、それはとても危険なのでやめましょう。
    フィラリアの予防薬を与える前には必ず血液検査を行い、感染がないことを確認してからにしてください。

    さいごに

    フィラリア症は最悪の場合死に至る怖い病気です。
    しかし予防薬をきちんと与えれば確実に防ぐことができるので、愛犬を守るためにも毎年必ず病院で検査を受けましょう。

犬を飼ったことがある人なら、フィラリアについて1度は聞いたことがあると思います。
初めて飲ませるお薬がフィラリアの予防薬という飼い主さんも少なくないでしょう。

ではそもそもフィラリアとは何なのか、そして予防法などについて
一つずつ確認していきましょう。

フィラリア

フィラリアとは?

フィラリアとは心臓に寄生する寄生虫の一種です。
フィラリアの幼虫を持っている蚊に吸血されるとその幼虫が犬の体内に入りそこから数ヶ月かけて成虫になり、心臓に寄生します。

そして最終的には死に至ってしまいます。

一度フィラリアが心臓に寄生すると、その後の駆虫は容易ではありません。
そのため確実な予防がとても重要です。

フィラリア予防の重要性

フィラリアは蚊によって感染するため、全ての犬が感染するリスクを持っています。
「室内飼いで外にほとんど出さないから大丈夫」と考える飼い主さんもいるかもしれませんが、蚊は家の中にも入ってきます。

また、短時間の外出の間に刺される可能性がないとも言い切れません。
ですので、室内飼育でも予防は必要です。

蚊除けスプレーや防虫用の網などを利用して蚊から犬を守ることも予防策の一つですが、完全に守りきることは困難です。
そこでフィラリアの予防薬が重要になります。

薬を飲んでおけば虫よけをするよりも簡単かつ確実に予防ができるのです。

フィラリア予防薬の投与のしかた

フィラリアの予防薬は、蚊を通して犬の体内に入ってきたフィラリアの幼虫を駆除するお薬です。

現在フィラリアの予防薬には主に飲ませるタイプと直接皮膚に滴下するタイプの二種類があり、どちらも月に1回の頻度で与えます。
お薬を与える間隔が2ヶ月以上あいてしまうとその間に感染してしまうリスクが高まるので、忘れないよう気をつけてください。

また毎月お薬を与えるのが難しい場合は、注射で予防する方法もあるので獣医師に相談してみましょう。

そして、投薬をする時期についてです。
蚊が活動している間はフィラリアに感染する可能性があるため、投薬時期は暖かくなり蚊が発生し始めた1か月後~蚊がいなくなった1か月後と考えてください。

蚊の発生時期は地域によって異なるため、投薬期間も地域によって異なります。
関東地方では5月~11月下旬または12月上旬までが投薬期間の目安になりますが、蚊の発生期間が長い地域では、投薬期間も長くなります。

フィラリア検査

フィラリアの検査は必要?

春になると狂犬病の予防接種と一緒にフィラリアの検査もします。

フィラリアの検査では、犬の血液を少量採取して感染していないかを確認します。
フィラリアの予防薬はフィラリアに感染していないことを確認してから与えるお薬のため、必ず予防薬を与える前には血液検査が必要です。

万が一感染した状態で予防薬を与えた場合、血液中にいるフィラリアが急激に死滅するため、愛犬がショック状態(血圧が急激に下がり、瀕死の状態)になり、重篤な場合にはそのまま死んでしまうこともあります。

時々余った予防薬を検査せずに与えている飼い主さんがいますが、それはとても危険なのでやめましょう。
フィラリアの予防薬を与える前には必ず血液検査を行い、感染がないことを確認してからにしてください。

さいごに

フィラリア症は最悪の場合死に至る怖い病気です。
しかし予防薬をきちんと与えれば確実に防ぐことができるので、愛犬を守るためにも毎年必ず病院で検査を受けましょう。

著作者プロフィール

獣医師 越後谷瞳

日本大学生物資源科学部獣医学科卒業 飼い主さんと一緒に愛犬の健康を考えていける診察を心がけています。 プライベートは二児の母親で、育児と仕事の両立に奮闘中。 ペットスペース&アニマルクリニックまりも https://petspace-marimo.com

2019年07月22日

獣医師 越後谷瞳

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