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いつから始める?子犬のしつけ入門
  • いつから始める?子犬のしつけ入門

    2019年09月17日

    ドックトレーナー 蔦の庭

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    人と犬が生活を共にするのが当たり前になってきたのが今の時代。

    しかし人と犬は違う種族であり、私たちが当たり前と思っているルールも彼らからしたら当たり前ではないという事もあります。
    犬達と穏やかに生活を共にするには、しつけによって人間社会でのルールを教えてあげる必要があります。

    しつけはいつから始めればいいのか?何から始めたらいいのか?
    そんな疑問にお答えしたいと思います。

    おもちゃで遊ぶ子犬

    しつけを始める時期

    しつけは犬を迎え入れたその日から始めましょう。

    犬も人間と同じで、習慣が身につくまでには時間がかかります。なので早く始めるに越したことはありません。
    特に仔犬であれば成長や吸収のスピードも早いのでなおいいでしょう。

    ルールについて

    しつけで最も重要なことはルールの統一です。
    お父さん、お母さん、子供でそれぞれ教えることがバラバラだと犬が混乱するので、必ず家族で統一したルールを決め、愛犬に教えてあげましょう。

    ルールの例

    • トイレの場所
    • 寝室には入れない
    • 扉から勝手に出ない

    など。家庭によってルールは様々です。
    ここで注意してもらいたいのが、成長によりルールをかえないということです。

    例えば

    • 仔犬の時は一緒に寝ていたが、成長したらダメ
    • 仔犬時は甘噛みを許していたが、力がついてきたらダメ
    • 仔犬時は飛びついてくるのを許していたが、大きくなってきたらダメ

    など。

    仔犬は小さく愛らしいのでつい自由にさせすぎてしまいますが、後々これはダメと言われると犬がとても可哀想です。
    なので犬を迎え入れたその日から統一したルールを決め、接してあげることが重要です。

    耳を触られる犬

    どんなことから教えればいい?

    しつけとは人と犬を繋ぐツールであり、生活を成り立たせる上で必要不可欠なものです。
    色々と教えなければいけないことは多いですが、まずはじめにこの3つから始めることをオススメします。

    come(呼び戻し)、stay(待て)

    comeは「おいで」、stayは「待て」の命令のこと。
    この2つは必ず仔犬の段階に教える必要があります。これを覚えることで犬自身の命を守ることができます。

    例えば玄関のドアから勝手に出て行ってしまい、その先が車通りだった場合、この指示が通らないと命を落とす危険があります。徹底的に教えてあげましょう。

    ハウス

    ハウスとは、犬小屋やケージに自分から入ってもらう命令のこと。

    お留守番の時や車に乗せる時、また災害時など、ケージやキャリーに犬を入れておかなくてはいけない場面は多いです。
    そのためハウスも必ず教えておく必要があります。

    また、普段家にいる時からケージで過ごしてもらうのも大切です。
    ただし犬の逃げ場所や悪い事をした時のお仕置き部屋のように使わないよう注意しましょう。

    アタッチメント

    アタッチメントとは、体のどこを触られても我慢出来るようにすることです。
    お手入れで爪を切るときや耳そうじ、ブラッシングなどボディケアをするときに暴れてはしっかりとしたケアができなくなってしまいます。

    また病気や怪我をした時にも獣医師の適切な処置が受けられない場合があります。
    そのようなことがないようにしっかりと教えてあげることが必要です。

    さいごに

    犬種や体の大きさに関係なくしつけは必要です。

    ですがしつけはあくまでも犬と飼い主を繋ぐツール。しつけが関係性の全てになってはとてもつまらない絆になってしまいます。
    その子の個性を尊重して真剣に向き合うことが何よりのしつけです。

人と犬が生活を共にするのが当たり前になってきたのが今の時代。

しかし人と犬は違う種族であり、私たちが当たり前と思っているルールも彼らからしたら当たり前ではないという事もあります。
犬達と穏やかに生活を共にするには、しつけによって人間社会でのルールを教えてあげる必要があります。

しつけはいつから始めればいいのか?何から始めたらいいのか?
そんな疑問にお答えしたいと思います。

おもちゃで遊ぶ子犬

しつけを始める時期

しつけは犬を迎え入れたその日から始めましょう。

犬も人間と同じで、習慣が身につくまでには時間がかかります。なので早く始めるに越したことはありません。
特に仔犬であれば成長や吸収のスピードも早いのでなおいいでしょう。

ルールについて

しつけで最も重要なことはルールの統一です。
お父さん、お母さん、子供でそれぞれ教えることがバラバラだと犬が混乱するので、必ず家族で統一したルールを決め、愛犬に教えてあげましょう。

ルールの例

  • トイレの場所
  • 寝室には入れない
  • 扉から勝手に出ない

など。家庭によってルールは様々です。
ここで注意してもらいたいのが、成長によりルールをかえないということです。

例えば

  • 仔犬の時は一緒に寝ていたが、成長したらダメ
  • 仔犬時は甘噛みを許していたが、力がついてきたらダメ
  • 仔犬時は飛びついてくるのを許していたが、大きくなってきたらダメ

など。

仔犬は小さく愛らしいのでつい自由にさせすぎてしまいますが、後々これはダメと言われると犬がとても可哀想です。
なので犬を迎え入れたその日から統一したルールを決め、接してあげることが重要です。

耳を触られる犬

どんなことから教えればいい?

しつけとは人と犬を繋ぐツールであり、生活を成り立たせる上で必要不可欠なものです。
色々と教えなければいけないことは多いですが、まずはじめにこの3つから始めることをオススメします。

come(呼び戻し)、stay(待て)

comeは「おいで」、stayは「待て」の命令のこと。
この2つは必ず仔犬の段階に教える必要があります。これを覚えることで犬自身の命を守ることができます。

例えば玄関のドアから勝手に出て行ってしまい、その先が車通りだった場合、この指示が通らないと命を落とす危険があります。徹底的に教えてあげましょう。

ハウス

ハウスとは、犬小屋やケージに自分から入ってもらう命令のこと。

お留守番の時や車に乗せる時、また災害時など、ケージやキャリーに犬を入れておかなくてはいけない場面は多いです。
そのためハウスも必ず教えておく必要があります。

また、普段家にいる時からケージで過ごしてもらうのも大切です。
ただし犬の逃げ場所や悪い事をした時のお仕置き部屋のように使わないよう注意しましょう。

アタッチメント

アタッチメントとは、体のどこを触られても我慢出来るようにすることです。
お手入れで爪を切るときや耳そうじ、ブラッシングなどボディケアをするときに暴れてはしっかりとしたケアができなくなってしまいます。

また病気や怪我をした時にも獣医師の適切な処置が受けられない場合があります。
そのようなことがないようにしっかりと教えてあげることが必要です。

さいごに

犬種や体の大きさに関係なくしつけは必要です。

ですがしつけはあくまでも犬と飼い主を繋ぐツール。しつけが関係性の全てになってはとてもつまらない絆になってしまいます。
その子の個性を尊重して真剣に向き合うことが何よりのしつけです。

著作者プロフィール

ドックトレーナー 蔦の庭

自身で3頭を所有する犬好き。 専門学校卒業後、家庭犬訓練所、都内ペットホテル、セラピー犬の育成に携わり自宅でも職場でも犬漬けの毎日を送る。 犬を理解することの大切さを伝えるためにいすみ市に独立。 現在も犬との生活を楽しみつつ、ディスクドッグの育成に力をいれている。

2019年09月17日

ドックトレーナー 蔦の庭

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