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アニマルセラピーが心や体に及ぼす効果
  • アニマルセラピーが心や体に及ぼす効果

    2019年07月02日

    日下部久仁子/アニマルセラピー こころサポート協会

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    動物と触れ合うことによって心身を癒すアニマルセラピー。

    今回はその効果についてより詳しくご説明します。

    抱きかかえられて嬉しそうな犬

    アニマルセラピーのさまざまな効果

    1.身体的・生理的効果

    動物に触れたり関わったりすることで血圧や心拍が安定し、病気からの早期回復が期待できるといわれています。
    また「動物に触れたい」という気持ちがリハビリへの意欲を強くし、その結果四肢麻痺の早期回復につながった例もあります。

    また動物との暮らしが生きる意欲を高めたり、散歩で運動量が増えることによって健やかな生活を送る人も多くいます。

    2.心理的効果

    動物に受け入れてもらうことで自信や自尊心を取り戻し、意欲や責任感が生まれます。
    また心が安定して情緒のコントロールができるようになることも。

    3.社会的効果

    人と会話をしようという意欲が増し、コミュニケーションが活発になります。
    例えば家庭内に動物がいることで家族関係が良好になることもあるでしょう。

    また施設や病院でアニマルセラピーを行った結果、スタッフと利用者の信頼関係が強くなったという例もあります。

    入院中の少年にアニマルセラピーを行う犬

    アニマルセラピー対象者に期待される効果

    高齢者

    一人暮らしの方や施設に入所している方、また病院に入院している方は行動に制限があったり人に会うことが少ないため、会話や感情を表現する機会が少なくなりがちです。

    また認知症になると、記憶障害などにより社会的に交流ができず孤立してしまいます。
    そんな高齢者の方にアニマルセラピーを実施すると自然と笑顔になり、普段にない表情を見せてくれることがあります。

    • 身体的・生理的効果・・・緊張がほぐれ血圧が安定傾向に
    • 心理的効果・・・抑うつ感や孤独感の軽減、回想作用により昔のことを思い出すきっかけに
    • 社会的効果・・・人との会話がはずむ、介護職員やヘルパーとの意思疎通がスムーズになる

    精神障がい者

    精神障がい者の方は気分が沈んだり意欲がわかず悩んでいたり、それ以外にも妄想や喜怒哀楽の喪失、対人恐怖や慢性的なストレス、PTSDなどといったさまざまな症状に悩まされています。
    そんな方々にアニマルセラピーを行うことで、憂鬱な気分の緩和といった効果がみられました。

    また「セラピーに参加することが家から出るきっかけになった」「何も言わず寄りそってくれるセラピードッグに心を開くことができた」という声も届いています。

    • 心理的効果・・・情緒の安定、不安の解消、自尊心や責任感、許容心の向上、ひきこもり解消のきっかけに
    • 社会的効果・・・会話が増えてカウンセリングが受けやすくなる、協調性の向上

    知的障がい者・発達障がい者

    会話が困難、行動が不安定、コミュニケーションが苦手などさまざまな症状があり、子どもの場合は不登校になりがちです。
    こういった方がアニマルセラピーに参加することで感情のコントロールができるようになる、落ち着いた生活を送れるようになるという成果が出ています。

    さらにそこから日常生活の行動範囲が広がったという人も見受けられます。

    • 心理的効果・・・自意識の向上、作業や学習意欲が高まる
    • 社会的効果・・・他者との会話や交流が可能になる

    車いすを補助する犬

    リハビリの必要な方

    リハビリは長期にわたり根気強く行うもので、しばしば苦痛をともないます。
    リハビリ患者さんにアニマルセラピーを行うこと気持ちが和らぎ、治療に臨む意欲が高まるといわれています。

    • 身体的・生理的効果・・・身体の機能向上、病気の回復
    • 心理的効果・・・治療やリハビリへの意欲増進、不安や恐怖感の軽減
    • 社会的効果・・・医師やスタッフとの意思疎通がスムーズになる

    ストレスを抱える方

    ストレスを抱えながら日常生活を送っている方は心身の不調に陥りがちですが、セラピードッグと触れ合うことで息抜きができ、ストレスを軽減できると考えられています。

    • 心理的効果・・・リフレッシュ、リラックス、情緒の安定、学習や仕事に対する意欲の増進
    • 社会的効果・・・会話の増加、意思疎通の促進

    さいごに

    アニマルセラピーを実施する際は対象者の心と体がどのような状態なのかをまず確認し、動物とどのように関わらせ、その結果どういった効果が得られるのかを常に考えて工夫することが大切です。

    例えば動物が好きな方にとっては、アニマルセラピーはとても効果的と考えられます。
    特にご家庭にペットがいる場合は、その子とのふれあいが何よりの癒しになるでしょう。

    しかしその時の心身の状態によっては何の効果も得られない可能性があります。

    また動物が苦手な方にとってはアニマルセラピーが必ずしも効果的とは限らないので注意が必要です。

動物と触れ合うことによって心身を癒すアニマルセラピー。

今回はその効果についてより詳しくご説明します。

抱きかかえられて嬉しそうな犬

アニマルセラピーのさまざまな効果

1.身体的・生理的効果

動物に触れたり関わったりすることで血圧や心拍が安定し、病気からの早期回復が期待できるといわれています。
また「動物に触れたい」という気持ちがリハビリへの意欲を強くし、その結果四肢麻痺の早期回復につながった例もあります。

また動物との暮らしが生きる意欲を高めたり、散歩で運動量が増えることによって健やかな生活を送る人も多くいます。

2.心理的効果

動物に受け入れてもらうことで自信や自尊心を取り戻し、意欲や責任感が生まれます。
また心が安定して情緒のコントロールができるようになることも。

3.社会的効果

人と会話をしようという意欲が増し、コミュニケーションが活発になります。
例えば家庭内に動物がいることで家族関係が良好になることもあるでしょう。

また施設や病院でアニマルセラピーを行った結果、スタッフと利用者の信頼関係が強くなったという例もあります。

入院中の少年にアニマルセラピーを行う犬

アニマルセラピー対象者に期待される効果

高齢者

一人暮らしの方や施設に入所している方、また病院に入院している方は行動に制限があったり人に会うことが少ないため、会話や感情を表現する機会が少なくなりがちです。

また認知症になると、記憶障害などにより社会的に交流ができず孤立してしまいます。
そんな高齢者の方にアニマルセラピーを実施すると自然と笑顔になり、普段にない表情を見せてくれることがあります。

  • 身体的・生理的効果・・・緊張がほぐれ血圧が安定傾向に
  • 心理的効果・・・抑うつ感や孤独感の軽減、回想作用により昔のことを思い出すきっかけに
  • 社会的効果・・・人との会話がはずむ、介護職員やヘルパーとの意思疎通がスムーズになる

精神障がい者

精神障がい者の方は気分が沈んだり意欲がわかず悩んでいたり、それ以外にも妄想や喜怒哀楽の喪失、対人恐怖や慢性的なストレス、PTSDなどといったさまざまな症状に悩まされています。
そんな方々にアニマルセラピーを行うことで、憂鬱な気分の緩和といった効果がみられました。

また「セラピーに参加することが家から出るきっかけになった」「何も言わず寄りそってくれるセラピードッグに心を開くことができた」という声も届いています。

  • 心理的効果・・・情緒の安定、不安の解消、自尊心や責任感、許容心の向上、ひきこもり解消のきっかけに
  • 社会的効果・・・会話が増えてカウンセリングが受けやすくなる、協調性の向上

知的障がい者・発達障がい者

会話が困難、行動が不安定、コミュニケーションが苦手などさまざまな症状があり、子どもの場合は不登校になりがちです。
こういった方がアニマルセラピーに参加することで感情のコントロールができるようになる、落ち着いた生活を送れるようになるという成果が出ています。

さらにそこから日常生活の行動範囲が広がったという人も見受けられます。

  • 心理的効果・・・自意識の向上、作業や学習意欲が高まる
  • 社会的効果・・・他者との会話や交流が可能になる

車いすを補助する犬

リハビリの必要な方

リハビリは長期にわたり根気強く行うもので、しばしば苦痛をともないます。
リハビリ患者さんにアニマルセラピーを行うこと気持ちが和らぎ、治療に臨む意欲が高まるといわれています。

  • 身体的・生理的効果・・・身体の機能向上、病気の回復
  • 心理的効果・・・治療やリハビリへの意欲増進、不安や恐怖感の軽減
  • 社会的効果・・・医師やスタッフとの意思疎通がスムーズになる

ストレスを抱える方

ストレスを抱えながら日常生活を送っている方は心身の不調に陥りがちですが、セラピードッグと触れ合うことで息抜きができ、ストレスを軽減できると考えられています。

  • 心理的効果・・・リフレッシュ、リラックス、情緒の安定、学習や仕事に対する意欲の増進
  • 社会的効果・・・会話の増加、意思疎通の促進

さいごに

アニマルセラピーを実施する際は対象者の心と体がどのような状態なのかをまず確認し、動物とどのように関わらせ、その結果どういった効果が得られるのかを常に考えて工夫することが大切です。

例えば動物が好きな方にとっては、アニマルセラピーはとても効果的と考えられます。
特にご家庭にペットがいる場合は、その子とのふれあいが何よりの癒しになるでしょう。

しかしその時の心身の状態によっては何の効果も得られない可能性があります。

また動物が苦手な方にとってはアニマルセラピーが必ずしも効果的とは限らないので注意が必要です。

著作者プロフィール

日下部久仁子/アニマルセラピー こころサポート協会

四年制大学心理学部を卒業。出版社5年、人材サービス会社16年勤務の後、一念発起しアニマルセラピー活動を開始。 会社退職後すぐに、個人事業にて5年間活動し、2017年3月に「一般社団法人アニマルセラピーこころサポート協会」を設立、現在に至る。 当協会では、ひとりひとりの心に寄り添うセラピーを目指して「こころのサポートドッグ」であるセラピードッグたちと、毎日楽しく活動しています。 一般社団法人アニマルセラピーこころサポート協会 https://kokoro-therapy.club

2019年07月02日

日下部久仁子/アニマルセラピー こころサポート協会

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