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マイクロチップの登録はどのように行うの?マイクロチップのメリットデメリットも紹介
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    マイクロチップの装着についてではマイクロチップとは何なのかについてご説明しました。
    この記事ではマイクロチップも装着した場合に必要な手続きと、マイクロチップのメリットデメリットについてご説明します。

    マイクロチップの登録

    登録

    マイクロチップを装着しただけでは、リーダーで読み取ることはできても、登録は完了していません。
    個体番号、飼い主名、住所、電話番号などを登録書類に記入、登録料(1050円)を振込み、登録完了させることで、初めてデータベースから検索することができます。

    登録は、AIPO(Animal-ID-Promotion-Organization)というマイクロチップによる動物個体識別の普及推進とデータ管理を行っている組織が行っています。
    AIPOは、公益財団法人日本動物愛護協会、公益社団法人日本動物福祉協会、公益社団法人日本愛玩動物協会、公益社団法人日本獣医師会の4団体で構成されており、事務局は日本獣医師会内にあります。

    通常は、事務局に自分で登録申請します。登録が完了すると、AIPOから完了のハガキが届きます。
    (登録代行してくれるところもあるようです。)

    登録団体はAIPO以外にもありますが、大多数がAIPOに登録されているため、リーダーもAIPO専用リーダーしかない場合がほとんどです。
    ほかの団体に登録しているとAIPOのリーダーでは読み取りができません。

    装着するマイクロチップについては、マイクロチップを打ってくれる病院で、あらかじめ確認しておきましょう。

    マイクロチップのメリット

    自然災害の時の身元確認、迷子の捜索、交通事故の際の身元確認、盗難など、マイクロチップを装着していると、飼い主と離ればなれになっても、番号をリーダーで読み取りデータベースに登録された情報と照合することで、飼い主のもとに戻ってくる可能性が非常に高くなります。

    また、捨て犬、捨て猫、劣悪な環境下で飼育することへの抑止効果も期待されています。

    マイクロチップのデメリット

    装着後の炎症や腫瘍化

    現時点では、ほとんど起こり得ないとされていますが、今後装着した動物たちが増えればどうなっていくかわからないので、念のため注意しておきましょう。

    マイクロチップの体内移動の可能性

    ほとんどないとされていますが、実際に確認されているので、装着後は安静にするなど気をつけて、しばらくしてリーダーをあてて確認してもらいましょう。

    MRIなどの検査

    マイクロチップの影響で映像に歪みがでることもあるようです。

    最後に

    日本ではまだまだ普及率も低いマイクロチップですが、海外では一般的になりつつあります。
    自然災害などの予測不能な事態に備えて、できることをやってあげることが、私たちの義務ということになるでしょう。

マイクロチップの装着についてではマイクロチップとは何なのかについてご説明しました。
この記事ではマイクロチップも装着した場合に必要な手続きと、マイクロチップのメリットデメリットについてご説明します。

マイクロチップの登録

登録

マイクロチップを装着しただけでは、リーダーで読み取ることはできても、登録は完了していません。
個体番号、飼い主名、住所、電話番号などを登録書類に記入、登録料(1050円)を振込み、登録完了させることで、初めてデータベースから検索することができます。

登録は、AIPO(Animal-ID-Promotion-Organization)というマイクロチップによる動物個体識別の普及推進とデータ管理を行っている組織が行っています。
AIPOは、公益財団法人日本動物愛護協会、公益社団法人日本動物福祉協会、公益社団法人日本愛玩動物協会、公益社団法人日本獣医師会の4団体で構成されており、事務局は日本獣医師会内にあります。

通常は、事務局に自分で登録申請します。登録が完了すると、AIPOから完了のハガキが届きます。
(登録代行してくれるところもあるようです。)

登録団体はAIPO以外にもありますが、大多数がAIPOに登録されているため、リーダーもAIPO専用リーダーしかない場合がほとんどです。
ほかの団体に登録しているとAIPOのリーダーでは読み取りができません。

装着するマイクロチップについては、マイクロチップを打ってくれる病院で、あらかじめ確認しておきましょう。

マイクロチップのメリット

自然災害の時の身元確認、迷子の捜索、交通事故の際の身元確認、盗難など、マイクロチップを装着していると、飼い主と離ればなれになっても、番号をリーダーで読み取りデータベースに登録された情報と照合することで、飼い主のもとに戻ってくる可能性が非常に高くなります。

また、捨て犬、捨て猫、劣悪な環境下で飼育することへの抑止効果も期待されています。

マイクロチップのデメリット

装着後の炎症や腫瘍化

現時点では、ほとんど起こり得ないとされていますが、今後装着した動物たちが増えればどうなっていくかわからないので、念のため注意しておきましょう。

マイクロチップの体内移動の可能性

ほとんどないとされていますが、実際に確認されているので、装着後は安静にするなど気をつけて、しばらくしてリーダーをあてて確認してもらいましょう。

MRIなどの検査

マイクロチップの影響で映像に歪みがでることもあるようです。

最後に

日本ではまだまだ普及率も低いマイクロチップですが、海外では一般的になりつつあります。
自然災害などの予測不能な事態に備えて、できることをやってあげることが、私たちの義務ということになるでしょう。

著作者プロフィール

獣医師 瀬戸口公代

日本大学生物資源科学部獣医学科卒業 人と動物が、共に健康で長生きできるお手伝いをさせてもらいたい。 今の自分ができることはなにか、できることから始めていくことをモットーに、頑張っています。 自身はもともと猫派でしたが、最近飼い始めた愛犬に、改めて、犬のかわいさを見せつけられています。

2020年05月06日

犬との生活

獣医師 瀬戸口公代

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